自作PCに挑戦してみた
転職して引っ越すついでに大学入学時から使っていたノートPCを処分して自作PCに挑戦してみたので内容を書いてみる。
構成
構成はほぼ以下のサイトを参考にした。値段は自分が購入した時(2019/12末)の価格で、全てAmazonで購入した。
種類 | 購入製品 | 値段 |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 3600 | 26,399 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1660 | 26,193 |
マザーボード | ASRock B450M Steel Legend | 9,806 |
ストレージ | SanDisk 500GB | 7,051 |
メモリ | DDR4 3200M 8GB×2(16GB) | 8,780 |
CPUクーラー | なし(CPUに付属) | 0 |
電源 | 玄人志向500W | 4,719 |
ケース | P7 Silent | 6,115 |
OS | Windows10(オンラインコード版) | 17,926 |
合計 | 106,989 |
ということで約10万ぐらいで揃えられた。OSの値段を抜いたら89000円ぐらいなので参考サイトの値段感通りだった。細かく言うならキーボードとかケーブルとかディスプレイとか買ったのでもうちょっとかかったが、ひとまず動くところまではこんな感じ。
ケースが透明になっているのがあまり好きではなかったので、ケースだけ参考サイトから変更している。
組み立て
事前準備
ドライバーは大きいものと細いものの二つが家にあったので、特に工具を新しく買ったりはしなかった。
しかし、先端が磁石になっているドライバーは買っておけばよかったと後悔した。奥まったところをねじ止めする必要が何回か発生したので、普通のドライバーだとネジがグラグラして結構難しかった。確実に磁石付きのやつがあった方が便利だったなあと後になって思った。
実践
以下の動画と説明書を観ながら頑張った。やっぱりこういうのは動画があるとすごい助かる。動画はマザーボードが同じなら大体組み立て方も一緒かなと思って適当に選んだけれど正しかったのかは分からない。
組み立て自体は動画通りに進めていけばほぼ大丈夫だった。初めての自作PCで結構ドキドキしながら電源を入れたが普通に起動したので安心した。
大変だったこと
コードが届かない
電源からマザーボードへのケーブルが一部どうやっても物理的に届かないという状況に直面した。調べてみたら結構あるあるな話のようで、延長ケーブルを使えば基本問題なく解決可能な様子。しかし、引っ越したばかりで近所のどこでそんなものが買えるのかも分からず、またAmazonで注文するのも面倒なので色々試行錯誤していた。
結局電源の根元らへんでまとめられていた結束バンドを切ったら届くようになった。(結束バンドが見えていなかった)。
OSの調達
Windows10 Homeのパッケージ版を買おうと思って年始に近くの電器屋を巡ったが、どこにも置いておらず戸惑った。年始に皆自作PCしたくなったりしてるんです?
仕方がないので、自分でWindows10ブート用のUSBメモリを用意し、Amazonでオンラインコード版を購入することでどうにか解決した。自分が使えるPCがMacしかなかったこともあり、この作業が一番面倒臭かった。以下手順。
用意するもの
インターネットに接続可能なPC
インターネットからISOファイルを落としてOSブート用のUSBメモリを作成するので、当然ながらPCが一つ必要になる。WindowsとMacで作成の方法が違っていて、Windowsの方が楽にできそうに見える。今回はMacで作成した。
ISOファイルの取得
公式では以下のサイトから取得することになっている。
しかし、問題が一つあり、2020年1月現在、このサイトからは最新版である2019年11月アップデートのバージョンしか取得することができない。以前は同サイトで以前のバージョンを取得出来ていたようで、その為の解説記事をいくつか見たが現在はその手法(ユーザーエージェントを変更する等)では出来なくなっていた。
これがどう問題になるのかは後述する。
以前のバージョンが必要だった為、以下のサイトから取得した。怪しいサイトではないが、公式ではないので使う際は自己責任だ。
選択は以下のようにした。(2018年9月のバージョンを取得)
選択項目 | 選択内容 |
---|---|
Select type | Windows (Final) |
Select version | Windows 10, Version 1809〜(build 17763.1) |
Select edition | Windows 10 |
Select language | Japanese |
Select file | Win10_1809_Japanese_x64.iso |
USBメモリのフォーマット
USBメモリを空にする為、フォーマットする。Macでは使用するUSBメモリを挿した後、「Finder->アプリケーション->ユーティリティ->ディスクユーティリティ」でフォーマットする為の設定を開ける。
使うUSBメモリを選択して「削除」をクリックすると、どのファイルシステムでフォーマットするのかを選ぶことになるので、ここで「MS-DOS(FAT)」を選択する。上述の問題はここに関係してくる。
私の環境だとexFATでフォーマットするとUSBメモリがマザーボードに認識されず、USBブートすることが出来なかった。その為、FAT(32)でフォーマットしてやり直したが、今度はインストーラは立ち上がったものの、install.wimが読み込めないというエラーになってしまう。色々調べていたら以下の記事を見つけた。
要するにFAT32では4GBまでのファイルしか書き込めないのだが、最新版のISOでブート用のUSBメモリを作成するとinstall.wimが4GB以上になってしまうので、うまく書き込めておらずエラーになっていたということだ。その為install.wimが4GB以下のバージョンのISOファイルが必要だったのである。
ISOファイルからブート用USBメモリの作成
コマンドを使ったやり方もあるが、UNetbootinを使えば非常に簡単に作成できる。
ライセンスキー取得
インストールさえできればWindows10自体は利用できるが、いくつかの機能が制限されているかつ規約的にはよろしくない。Amazonでオンラインコード版を購入すればライセンスキーを取得できる。
ディスプレイが映らない
正確には1週間経過したら映らなくなった。この時点でディスプレイが悪いのかGPUが悪いのか分からなかったので、GPUを別のディスプレイに繋いだりディスプレイをMacに繋いだりして切り分けを行った。結局ディスプレイが映らないということになっていたので、丁重に返品して別のディスプレイを再度注文して問題解決。
まとめ
楽しかった。PC内部がどんな感じになっているのかというのを改めて勉強できて非常に為になった。
学生の時にやっておいた方が良かったかなとも思ったが、お金がないと出来ないことなのでそれは難しかったか。
余談
去年まで埼玉に住んでいたが、以前使っていたPCの処分は以下のリネットというサービスを利用した。
パソコンを無料で回収してくれるし、小型家電も一緒に回収してくれたので非常に良いサービスだった。
集荷に来た佐川急便さんがちゃんと午前中に来ていたらもっと良いサービスだった。これはリネット社ではなくて佐川急便側の問題なんだろうけどもね。